コモン(Common、本名: Lonnie Rashid Lynn, Jr.、1972年3月13日 - )は、アメリカ合衆国イリノイ州シカゴ出身のMC・俳優。 これまでにグラミー賞を3回受賞し、2015年にはアカデミー歌曲賞を受賞した。
バイオグラフィー
シカゴで生まれ育ったコモンは、1992年、コモン・センス(Common Sense)の名の下、シングル「Take It EZ」(アルバム『Can I Borrow a Dollar』に収録)でデビュー。1994年には『Resurrection』のリリースで、高い評価を得る。このアルバムの収録楽曲であり、ヒップホップを女性になぞらえた『I Used to Love H.E.R.』の歌詞がきっかけとなり、ウエストコーストのラッパー、アイス・キューブとビーフ(ヒップホップ用語で中傷合戦や喧嘩)が勃発した(後に、ネーション・オブ・イスラムの指導者ルイス・ファラカーンにより沈静化される)。さらに、コモン・センスは、同名のロサンゼルスのレゲエバンドに訴えられ、現在の名前「コモン」に改名を余儀なくされる。
1997年、「コモン」名義としての初のアルバムで、ローリン・ヒルやクエストラヴ(?uestlove)等とのコラボレーションが実現した『One Day It'll All Make Sense』をリリースした後、MCAレコードへと移り、クエストラヴをはじめとするネオ・ソウル・ヒップホップ集団ソウルクエリアンズ(Soulquarians)とのレコーディングが中心となり、大きな評価を得た4thアルバム『Like Water for Chocolate』(2000年)が完成する。
期待を集める中リリースされた次のアルバム『Electric Circus』(2002年)はロックやエレクトロニカの要素を含めた「実験的」な作品で、賛否両論の結果となる。
2004年、同郷のMCカニエ・ウェストが立ち上げた新レーベルグッド・ミュージックと契約する。そうして、カニエ・ウェストのプロデュースによるアルバム『Be』をリリースする。『Be』は各誌から絶賛され、「XXL」誌は5段階中の「5」の評価をつけている。第7作目のアルバム『Finding Forever』にもカニエ・ウェストが関わり、全米アルバムチャートで1位を獲得した。
2008年には、ファレル・ウィリアムスのプロデュースによるコモン自身8作目となるアルバム『Universal Mind Control』をリリース。全米アルバムチャートは12位。
2015年には、映画『グローリー/明日への行進』の主題歌である「グローリー」をジョン・レジェンドと共同で発表し、アカデミー歌曲賞を受賞した。その他にも、第58回グラミー賞で3部門にノミネートし、ビジュアルメディア歌曲賞を受賞するなど、高く評価された。
俳優として
2003年、シットコムGirlfriendsに出演。2009年に公開された『ターミネーター4』にキャスティングされた。
プライベート
『The Light』などで共演したエリカ・バドゥと交際していた。
ディスコグラフィ
アルバム
フィルモグラフィー
受賞歴
脚注
関連項目
- J・ディラ
- カニエ・ウェスト
- ファレル・ウィリアムス
- ウィル・アイ・アム
- ピート・ロック
- エリカ・バドゥ
外部リンク
- 公式ウェブサイト (英語)
- コモン - allcinema
- コモン - KINENOTE
- Common - IMDb(英語)
- Common - Discogs(英語)
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