テレンス・ジョン・ドヘニー(Terrence John Doheny、1986年11月2日 - )は、アイルランド出身のプロボクサー。元IBF世界スーパーバンタム級王者。
通称TJ・ドヘニー。
来歴
アイルランドポートリーシュ出身。7歳でボクシングを始め、アマチュアボクサーとして200戦のキャリアを積んだ。
21歳の時にアイルランドからオーストラリアに渡りプロに転向。2012年4月にハーストヴィルにてデビュー戦を行った。
2013年8月にPABAスーパーバンタム級王座を獲得。以後6度防衛をするが、その中には元世界二階級王者のデンカオセーン・カオウィチットにTKO勝ちをした試合もある。
2018年8月16日、後楽園ホールにて、IBF世界スーパーバンタム級王者岩佐亮佑(セレス)に指名挑戦者として挑戦、試合は持ち味の接近戦を封印しアウトボクシングを展開、自身と同じサウスポーの岩佐の動きを封じる作戦が功を奏し12回3-0(116-112、117-112、115-113)の判定勝ちを収め王座を獲得した。
2019年1月7日、エディー・ハーンのマッチルーム・スポーツ・USAと契約を交わした。
2019年1月18日、ニューヨークのフールー・シアターでIBF世界スーパーバンタム級10位の高橋竜平と対戦し、11回2分18秒TKO勝ちを収め初防衛に成功した。高橋は前年の12月1日から試合の打診はあったものの、試合日が決まらず疑心暗鬼になっていたところ、試合の10日前になって試合が決まったと急遽連絡が来てからビザを取得し、試合1週間前にギリギリで正式決定した試合だった。
2019年4月26日、カリフォルニア州イングルウッドのザ・フォーラムにてファン・フランシスコ・エストラーダvsシーサケット・ソー・ルンヴィサイ第2戦の前座で、WBA世界スーパーバンタム級王者ダニエル・ローマンと王座統一戦を行い、12回0-2(113-113、110-116×2)の判定負けを喫し王座統一と2度目の防衛に失敗、王座から陥落した。この試合でドヘニーは23万ドル(約2,500万円)、ローマンは20万ドル(約2,100万円)のファイトマネーを稼いだ。
2020年3月6日、ドバイでイオヌット・バルツァと対戦し、8回判定負けを喫した。
2021年8月6日、ベルファストファールズ・パークでWBOインターコンチネンタルフェザー級王者のマイケル・コンランに挑戦する予定だったが、WBA世界フェザー級暫定王者のエドゥアルド・ラミレスが王座を返上した為、試合3日前に急遽WBA世界フェザー級暫定王座決定戦に変更され試合は行われ、12回0-3(2者が111-116、108-119)の判定負けを喫し2階級制覇に失敗した。
2023年3月11日、シドニーのシドニー・スーパードームにてサム・グッドマンと対戦するも、0-3(89-100、92-98、92-97)の判定負けを喫した。
2023年6月29日、後楽園ホールでWBOアジアパシフィックスーパーバンタム級王者の中嶋一輝と対戦し、4回2分32秒TKO勝ちを収め、アジアパシフィック王座を獲得した。
2023年10月31日、後楽園ホールでWBOアジアパシフィックスーパーバンタム級1位のジャフェスリー・ラミドと対戦し、1回2分28秒TKO勝ちを収め、王座初防衛に成功した。
2024年5月6日、東京ドームで行われた井上尚弥 対 ルイス・ネリ戦の前座でブリル・バヨゴスとノンタイトル8回戦を行い、4回2分51秒TKO勝ちを収めた。この試合はメインイベントのリザーブカードとしても行われ、メインイベントにおいて体重超過などによる欠場といった不測の事態が発生した場合にはドヘニーが代役として出場する予定となっていた。
人物
- 2023年10月31日に後楽園ホールで行われたジャフェスリー・ラミドとの試合で、ドヘニーは前日計量時には55.2kgだったが、試合当日には67.8kgまで体重をリバウンドし、12.6kg(リバウンド率は22.8%)ものリバウンドをした。
戦績
- プロボクシング:32戦 26勝 (20KO) 6敗
獲得タイトル
- PABAスーパーバンタム級王座
- IBF世界スーパーバンタム級王座(防衛1)
- WBOアジアパシフィックスーパーバンタム級王座(防衛1=返上)
脚注
関連項目
- 男子ボクサー一覧
- パンアジアボクシング協会(PABA)王者一覧
- 国際ボクシング連盟(IBF)世界王者一覧
- 世界ボクシング機構(WBO)アジア太平洋王者一覧
外部リンク
- テレンス・ジョン・ドヘニー (@tjdoheny) - Instagram
- テレンス・ジョン・ドヘニー (@TjDoheny) - X(旧Twitter)
- テレンス・ジョン・ドヘニーの戦績 - BoxRec(英語)



