骨芽細胞(こつがさいぼう、osteoblast)は、骨組織において骨形成を行う細胞である。


細胞質は好塩基性を示し、アルカリホスファターゼ活性を有している。加えて、骨芽細胞によって形成される骨基質蛋白であるオステオカルシン存在が成熟した骨芽細胞の指標の一つともされている。骨基質形成を活発に行なっている細胞は形成期の骨芽細胞と呼ばれ、卵円形または紡錘形を呈して骨表面に並んで存在する。核小体は著明。骨芽細胞は初めに類骨(オステオイド)と呼ばれる非石灰化骨基質を形成し、その後、類骨にカルシウムを沈着させることによって石灰化骨基質を形成する。 骨芽細胞はアンドロゲンとエストロゲンのレセプターを持っており、アンドロゲンは骨芽細胞の活動性を低下させ、エストロゲンは骨芽細胞を刺激する。閉経後の女性に骨粗鬆症が多くなるのは、このエストロゲンの分泌が減少するためである。

I型コラーゲンやオステオカルシン・オステオポンチン・骨シアロタンパク質などを産生する。

関連項目

  • 破骨細胞
  • 骨細胞

参考文献

  • 獣医学大辞典編集委員会編集 『明解獣医学辞典』 チクサン出版 1991年 ISBN 4885006104
  • 日本獣医解剖学会編集 『獣医組織学[第七版]』 学窓社 2017年 ISBN 978-4-87362-754-0

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骨のつくり

【骨の細胞】 骨は常に少しずつ作り替えられています。骨の表面に骨形成細胞から分化した骨芽細胞が骨を産生しています。やがて骨芽細胞は自ら出した骨

研究内容 分子硬組織生物学(小守班) 骨・軟骨基盤創薬研究室

【骨代謝回転について】骨芽細胞・破骨細胞の働きがまとまるリモデリング機構 YouTube