連体詞(れんたいし)とは、日本語の品詞の1つである。そして、他の品詞と連形させたものである。
日本語特有の、英語や中国語にはない品詞名である。しかしその名詞を修飾するという機能に着目した場合、活用によって他にもさまざまな機能を持つ日本語の形容詞よりも、連体詞の方が、他の言語の形容詞に近い。朝鮮語には連体詞に当たるものがあり、「冠形詞」という。日本語文法では、活用の有無により、一部において「連体詞は18個しかない」という情報があるが、これは誤りである。現代では、一般的に用いられる連体詞は、考え方にもよるが、文語的なものを入れておよそ50個ほど存在する。
種類
体言のみを修飾することば(連体修飾語)。自立語、活用はしない。ほとんど修飾を受けないが、ごく一部が、副詞や体言の連用形に修飾される。
このほか、「ありし日の」の「ありし」(←動詞「あり」 過去の助動詞「き」の連体形)、「そうしたばあい」の「そうした」、名詞にかかる「おなじ」なども連体詞とみなされることがある。ほとんどは、本来は別の品詞だったのが、連体修飾語として以外の活用形・用法がすたれ、もとの文法的性質が失われたものである。 なお漢字の「当委員会」「本大会」「故中島らも氏」「各メンバー」のような用法も連体詞的だと言える。
関連項目
- 現代日本語文法




