ディナモテラー(学名:Dynamoterror)は、約8000万年前にあたる後期白亜紀のアメリカ合衆国ニューメキシコ州に生息していた、ティラノサウルス科に属する獣脚類の恐竜の属。タイプ種はディナモテラー・ディナステス(Dynamoterror dynastes)。属名はギリシャ語で「力」を意味するdynamis(δύναμις)とラテン語で「恐怖」を意味するterrorに、種小名は「支配」を意味する"dynastes"(δυνάστης)に由来し、全体で「力を持った恐怖の支配者」を意味する。
記載
ディナモテラーの全長は約9メートルと推定されている。ホロタイプ標本 UMNH VP 28348 は関節こそしているものの不完全な骨格で、左右の前頭骨・4個の椎体・断片的な肋骨・右の第2中手骨・腸骨・左足の第4趾の趾骨からなる。
発見
ホロタイプ標本 UMNH VP 28348 はニューメキシコ州北西部のサンフアン盆地でMenefee累層下部Allison部層 から発見された。化石は2012年8月にウエスタン・サイエンス・センターのアンドリュー・マクドナルドとズニ恐竜地球科学インスティテュートのCEOダグラス・ウルフが指揮を執った遠征で初めて発見され、発掘調査の間にボランティアのブライアン・ワトキンスとエリック・グティエレスが砂岩中に断片的な骨があることに気が付いた。
分類
マクドナルドらはディナモテラーがティラノサウルス亜科に属することを突き止めた。彼らの系統解析によると、本属は他の大型の派生的ティラノサウルス亜科と多分岐をなしており、これは本属の化石が断片的であるがゆえの可能性が高い。
以下は McDonald et al., 2018 によるクラドグラム。
ホロタイプ標本は断片的かつ標徴形質を示さないことから、2020年の研究ではディナモテラーは疑問名とされた。
古環境
ディナモテラーが産出したニューメキシコ州のMenefee累層で見られる他の動物相には、ノドサウルス科のインヴィクタルクス、アリゲーター上科のブラキチャンプサ、未命名のセントロサウルス亜科の角竜がいる。
出典




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