紋穂内駅(もんぽないえき)は、北海道中川郡美深町字紋穂内にあった北海道旅客鉄道(JR北海道)宗谷本線の駅(廃駅)である。電報略号はモホ。事務管理コードは▲121826。駅番号はW56。
歴史
- 1911年(明治44年)11月3日:鉄道院天塩線名寄駅 - 恩根内駅間開業に伴い開設。一般駅。
- この時点では美深駅長の監督下であり、駅員1名が配置された。また、貨物は「北海道線内発着の旅客手荷物附随小荷物並貸切扱貨物に限り取扱う」駅であった。
- 1949年(昭和24年)6月1日:公共企業体である日本国有鉄道に移管。
- 1977年(昭和52年)5月25日:貨物取扱い廃止。
- 1984年(昭和59年)
- 2月1日:荷物取扱い廃止。
- 11月10日:交換設備を廃止。駅員無配置駅(無人化)となる。
- 1985年(昭和60年)7月:開設当時からの木造駅舎が解体され、貨車(車掌車)改造駅舎となる。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、北海道旅客鉄道(JR北海道)の駅となる。あわせて無人化。
- 2020年(令和2年)3月25日:同日までに美深町が当駅の廃止を容認。
- 2021年(令和3年)
- 3月13日:利用者減少とダイヤ改正に伴い、廃止。廃止時点で上り最終列車は当駅を通過していた。
- 7月下旬 - 8月上旬:貨車改造駅舎を撤去。
駅名の由来
所在地名に由来。アイヌ語の「モヌプオナイ(mo-nup-o-nay)」(小さい・野に・ある・川)に字をあてたものである。このほか「モオヌㇷ゚ナイ(mo-o-nup-nay)」(静かな・河口に・原野〔がある〕・川)や、「モムポナイ」(静かに流れる小川)、から、など諸説ある。なお、1898年(明治31年)5万分1地形図には「モヌッポナイ」の表記がある。
いずれも、現在のパンケニウプ川を指した名称とされる。
駅構造
単式ホーム1面1線と車掌車駅舎を持つ地上駅だった。かつては木造駅舎と千鳥式ホーム2面2線および副本線を有する一般駅であった。晩年は旧1番線ホームのみ使用の1面1線となっていた。無人駅だった。
利用状況
乗車人員の推移は以下の通り。出典が「乗降人員」となっているものについては1/2とした値を括弧書きで1日平均乗車人員の欄に示し、備考欄で元の値を示す。
また、「JR調査」については、当該の年度を最終年とする過去5年間の各調査日における平均である。
駅周辺
- 北海道道445号紋穂内停車場線
- 天塩川
- 国道40号
- 道の駅びふか
- びふか温泉
- 名士バス「西里4線」停留所
その他
当駅を含む美深町に所在する無人駅3駅が、2021年3月13日に廃止されるのに合わせて、地元若手住民で構成されるグループ「美深廃駅プロジェクト」が、廃止対象3駅を舞台とした記録映像の制作を2021年1月より開始している。同年1月25日には、映像制作費を募集するためのクラウドファンディングを開始させ、駅のイラストが入った返礼品も作成された。
隣の駅
- 北海道旅客鉄道(JR北海道)
- ■宗谷本線(廃止時点)
- 初野駅 (W55) - 紋穂内駅 (W56) - 恩根内駅 (W57)
脚注
出典
JR北海道
新聞記事
関連項目
- 日本の鉄道駅一覧
外部リンク
- 紋穂内|駅の情報検索(時刻表・バリアフリー)|駅・鉄道・旅行|JR北海道- Hokkaido Railway Company




