北関東公営競馬とは、宇都宮競馬場(2006年閉場)、足利競馬場(2003年閉場)、高崎競馬場(2004年閉場)の3競馬場(地方競馬)の総称。
概要
北関東には、栃木県に宇都宮競馬場と足利競馬場、群馬県に高崎競馬場が存在していた。茨城県にも競馬場が存在していたが、取手競馬場は1949年に、古河競馬場は1959年に廃止された。そのため北関東公営競馬は、栃木県と群馬県の競馬場のことを指す。
2001年度から「北関東HOT競馬」の名称で、人馬の交流レースや北関東グレード(G1・G2・G3)の制定など幅広い連携を行っていた。しかし、3競馬場共に赤字で経営が苦しい状態になり、足利競馬場が2003年3月に、高崎競馬場が2004年12月に、宇都宮競馬場が2006年3月にそれぞれ廃止された。栃木県に関しては馬券発売についても全廃された。
廃止後の競馬場については次の通り。
- 足利競馬場:公園の整備や病院が開院。
- 高崎競馬場:施設のほとんどが取り壊されず、中央競馬(ウインズ高崎、2014年閉場)および地方競馬(BAOO高崎)の場外発売を行っていたが、2016年にスタンドなどが解体され(BAOO高崎は移設)、2020年に群馬コンベンションセンター(Gメッセ群馬)がオープンした。
- 宇都宮競馬場:2020年に陸上競技場「カンセキスタジアムとちぎ」がオープンした。
主な競走
ダートグレード競走
- 群馬記念(GIII・高崎)
- 1997年に格付けされた。また、1995年から5月5日に開催されていた。
- 高崎競馬場唯一のダートグレード競走だった。
- とちぎマロニエカップ(GIII・宇都宮)
- 2001年に創設。4回のみの開催だったが、うちノボトゥルーが2勝している。
- 宇都宮競馬場唯一のダートグレード競走だった。
なお、足利競馬場でダートグレード競走が開催されることはなかった。
北関東グレード競走
(2004年度)
- その他の競走
- 足利記念(G2)(足利) - 2003年を最後に廃止。
- 尊氏賞(G3)(足利・宇都宮) - 2003年を最後に廃止。
- こうずけ特別(G3)(高崎) - 2002年を最後に廃止。
- オールスターカップ(G3)(足利・宇都宮) - 2003年を最後に廃止。
三冠
中央競馬クラシック三冠のように、北関東にも三冠のレースを形成していた。
- 北関東三冠
- 北関東皐月賞(宇都宮)
- 北関東ダービー(宇都宮)
- 北関東菊花賞(高崎)
- 2000年に成立し、2004年にフジエスミリオーネが三冠達成も、開催競馬場が廃止されたため三冠も廃止された。1999年までは栃木と群馬で分かれていた。
- 栃木
- しもつけ皐月賞
- とちぎダービー(のちの北関東ダービー)
- しもつけ菊花賞
- 栃木の三冠は、サラノオー(1981年)、カネユタカオー(1991年)、ベラミロード(牝馬 1999年)の3頭が達成。
- 群馬(高崎)
- 高崎皐月賞
- 高崎ダービー
- 北関東菊花賞
- 群馬(高崎)の三冠については達成馬なし。
アラブ系の馬についても三冠レースが形成されていた。
- 北関東アラブ三冠
- 華厳賞(宇都宮)
- とちぎアラブ王冠(宇都宮)
- 北関東アラブチャンピオン(高崎)
- かつては、高崎競馬場でアラブ4歳チャンピオン、足利競馬場で朝顔賞が行われていたが、廃止されたため1995年に成立。しかし達成馬なしのまま、華厳賞が格下げになり、1997年を最後に三冠と呼称されなくなった。
脚注
注釈
出典
関連項目
- 南関東公営競馬
- 日本の廃止・休止競馬場一覧
外部リンク
- 2004年度重賞日程・勝ち馬一覧



