フィギュアスケート日本代表(フィギュアスケートにほんだいひょう、英: Japan national figure skating team)は、全日本フィギュアスケート選手権や全日本フィギュアスケートジュニア選手権などの大会結果を基に日本スケート連盟によって選出され、国際オリンピック委員会や国際スケート連盟主催などの国際大会に派遣される日本のフィギュアスケートのナショナルチームである。
歴史
1929年に設立された大日本スケート競技連盟は、1930年には国際スケート連盟に加入した。フィギュアスケートの日本代表は男子が老松一吉、帯谷竜一が1932年レークプラシッドオリンピック、女子は稲田悦子が小学6年生で1936年ガルミッシュ・パルテンキルヘンオリンピックに初めて国際大会に出場した。しかし第二次世界大戦の影響で、1936年を最後に国際大会への参加が途絶えた。
戦後の1946年、大日本スケート競技連盟は日本スケート連盟と改称した。1950年国際スケート連盟に復帰し、1951年世界フィギュアスケート選手権、1960年スコーバレーオリンピックに参加した。
長く低迷していたが、1977年に佐野稔が男子シングル初、1979年に渡部絵美が女子シングル初の世界フィギュアスケート選手権でメダルを獲得した。また伊藤みどりが1989年に世界フィギュアスケート選手権初のトリプルアクセルジャンプを決め日本初優勝し、1992年にオリンピックで初めてのメダルを獲得した。
また長野オリンピックを目指して、フィギュア強化部長の城田憲子主導の元で、1992年から長野県野辺山高原で全国有望新人発掘合宿が開始された。2002年から合宿経験者の髙橋大輔、太田由希奈、安藤美姫、織田信成、浅田真央らが世界ジュニアフィギュアスケート選手権で連続優勝し、1期生の荒川静香が2006年トリノオリンピック金メダルを獲得するなどの成果を残した。
その後も2014年ソチオリンピックで羽生結弦が男子初の金メダルを獲得、4年後の2018年平昌オリンピックでも、羽生結弦が史上66年ぶりにオリンピック2連覇の偉業を達成し、フィギュアスケートで初の国民栄誉賞を受賞するなど合宿経験者が活躍して、強豪国の一つとなっている。
大会成績
オリンピック
個人戦
団体戦
世界選手権
四大陸選手権
グランプリファイナル
年はシーズン開始年
世界ジュニア選手権
ジュニアグランプリファイナル
年はシーズン開始年
チャレンジャーシリーズ
ユースオリンピック
アジア競技大会
ワールドユニバーシティゲームズ (ユニバーシアード)
世界国別対抗戦
ランキング
世界ランキング
日本はこれまでに、男子シングル3人、女子シングル5人が世界ランキング1位を果たしている。
年はシーズン開始年
シーズン世界ランキング
日本はこれまでに、男子シングル1人、女子シングル3人がシーズン世界ランキング1位を果たしている。
シーズンベストスコア
日本はこれまでに、男子シングル3人、女子シングル3人がシーズンベストスコア1位を果たしている。
グランドスラム
日本はこれまでに、男子シングル3人、女子シングル2人、ペア1組がグランドスラムを果たしている。 ゴールデンスラムとスーパースラムは羽生結弦が達成している。
記録
2003年シーズンから用いられているISUジャッジングシステムにおける世界記録保持者をあげる。ただし、同一大会で上位者がいる場合は含まない。また2018/2019シーズンに採点基準が変更した。
日本は2017/2018シーズンまでに、男子シングル3人、女子シングル1人が世界記録保持を果たしている。2018/2019シーズン以降は、男子シングル3人、女子シングル2人が世界記録保持を果たしている。
ジュニアは2017/2018シーズンまでに、男子シングル3人、女子シングル2人が世界記録保持を果たしている。2018/2019シーズン以降は、男子シングル2人が世界記録保持を果たしている。
男子シングル世界記録保持者
- 2017/2018シーズンまで
- 2018/2019シーズン以降
女子シングル世界記録保持者
- 2017/2018シーズンまで
- 2018/2019シーズン以降
ジュニア男子シングル世界記録保持者
- 2017/2018シーズンまで
- 2018/2019シーズン以降
ジュニア女子シングル世界記録保持者
- 2017/2018シーズンまで
ジャンプ世界新記録
日本は男子シングル2人、女子シングル2人がISU認定大会におけるジャンプの初成功を達成した。特に安藤美姫は全てのジャンプを含めて女子初の4回転を成功した。
他世界記録
- 浅田真央
- グランプリシリーズ初 全7大会優勝
- 髙橋大輔
- 世界ランキング男子シングル最年長1位 25歳43日
- 羽生結弦
- 世界ランキング男子シングル最年少1位 19年111日
- 男子初 グランプリファイナル 4連覇
- シーズン世界ランキング男子シングル最年長1位 25歳131日
- 世界ランキング男子シングル最多 5年連続1位
- アジア初オリンピック 2連覇
- 男子シングル初スーパースラム
- 歴史的記録 総合得点 SP FS 歴代最高得点
- 世界新記録 2012年 - 2020年 通算最多19回更新
他日本記録
- 冬季五輪個人種目で日本初の2連覇 羽生結弦 2018年
- 最年少出場 11歳3ヶ月 伊藤みどり 1981世界ジュニア選手権
- オリンピック最年少出場 12歳0ヶ月 稲田悦子 1936年(夏・冬全競技日本最年少)
- オリンピック女子シングル最年長出場 28歳10ヶ月 鈴木明子 2014年
- オリンピック男子シングル最年少出場 16歳10ヶ月 本田武史 1998年
- オリンピック男子シングル最年長出場 27歳10ヶ月 髙橋大輔 2014年
表彰
複数の場合は大賞のみ
- 世界フィギュアスケート殿堂
- 2004伊藤みどり、2010佐藤信夫、2018荒川静香
- ISUスケーティングアワード最優秀選手賞
- 2020羽生結弦
- 国民栄誉賞
- 2018羽生結弦
- 紫綬褒章
- 2006荒川静香、2014,2018羽生結弦
- 菊池寛賞
- 2017浅田真央、2022羽生結弦
- 旭日小綬章
- 2017平松純子
- JOC特別栄誉章
- 2017羽生結弦
- JOCスポーツ賞
- 2005荒川静香、2006安藤美姫、2007,2009浅田真央、2013羽生結弦
- 上月スポーツ賞
- 2014,2018羽生結弦
- 朝日スポーツ賞
- 1989伊藤みどり、1994佐藤有香、2004,2006荒川静香、2007安藤美姫、2008浅田真央、2014羽生結弦
- 日本スポーツ賞
- 1989伊藤みどり、2006荒川静香、2014,2018羽生結弦
- 毎日スポーツ人賞
- 2014羽生結弦
- ビッグスポーツ賞
- 2010髙橋大輔、2014,2015,2016,2017,2018羽生結弦
- ナンバーMVP賞
- 2014羽生結弦
主将・副将・旗手
- オリンピックのフィギュアスケート競技
- ユースオリンピックのフィギュアスケート競技
- ユニバーシアードフィギュアスケート競技
スタッフ
オリンピックスタッフ
ユースオリンピックスタッフ
アジア競技大会スタッフ
ワールドユニバーシティゲームズ (ユニバーシアード) スタッフ
歴代代表
1998年まで
1999年以降
現在の代表
2024/2025シーズンの日本代表候補
スポンサー
2024/2025シーズンのスポンサー
オフィシャルパートナー
コーセー、全国信用金庫協会、ニチレイ、ロッテ
オフィシャルサポーター
木下グループ
オフィシャルサプライヤー
ミズノ、ANA
関連項目
- 国際スケート連盟
- 日本スケート連盟
- 国際オリンピック委員会
- 日本オリンピック委員会
- オリンピックの日本選手団
- 全日本フィギュアスケート選手権
- 全日本フィギュアスケートジュニア選手権
- 全国有望新人発掘合宿
- オリンピックのフィギュアスケート競技・メダリスト一覧
- 世界フィギュアスケート選手権
- 四大陸フィギュアスケート選手権
- ISUグランプリファイナル
- 世界ジュニアフィギュアスケート選手権
- ISUジュニアグランプリファイナル
- ISUチャレンジャーシリーズ
- ユースオリンピックのフィギュアスケート競技
- アジア冬季競技大会フィギュアスケート競技
- ユニバーシアードフィギュアスケート競技
- 世界フィギュアスケート国別対抗戦
- 世界シンクロナイズドスケーティング選手権
- グランドスラム
- ISUフィギュアスケート世界ランキング
脚注
注釈
出典
外部リンク
- 国際スケート連盟(ISU)
- 公益財団法人日本スケート連盟
- IOC公式サイト(英語)
- JOC - 公益財団法人日本オリンピック委員会




